高効率給湯器は全国にどのくらい設置されているか
お財布にも、地球環境にも優しい高効率給湯器ですが、全国にどのくらい設置されているのか、調査してみました。
総務省統計局の全国消費実態調査から、高効率給湯器に関するデータのみを抽出し、グラフ化してみました。(縦軸は世帯数、横軸は世帯主の年齢です。)
高効率給湯器の設置数
2014年のデータですので、3年前のデータということで、少し古いですが、高効率給湯器の設置率を調査するには、良いデータです。
グラフの数字から計算してみますと、
高効率給湯器が設置されている世帯の割合は、
全体 | 31.5% |
40歳未満 | 38.2% |
40歳~49歳 | 34.3% |
50歳~59歳 | 30.7% |
60歳~69歳 | 32.1% |
70歳以上 | 25.8% |
高効率給湯器の設置率は、全世代の平均が約31.5%で、全体の傾向では、世帯主の年齢が低いほど設置率が高く、世帯主の年齢が高いほど設置率が低くなっています。
40歳未満で、高効率給湯器の設置率が高いのは、やはり、月々のガス料金が安くなるという、経済的な理由が大きいと推測できます。
60歳~69歳の世代でも、高効率給湯器の設置率が少し上がっていますが、こちらは、経済的理由よりは、環境への配慮という側面が大きいかもしれません。
このグラフを見ますと、その他に、40歳未満の世帯数が、非常に少ないことが分かります。
60歳~69歳の世帯数と比較しますと、約55%の世帯数です。
40歳未満の世帯数が、全世帯数に占める割合も、約14%しかありません。
日本ではすでに、65歳以上の人口が、全人口の25%(4分の1)を超えてしまっていますが、このグラフからも、高齢化が進んでいることが分かります。
この調査は、5年に1回の調査なので、次回の調査は、2019年になりますが、現在の高効率給湯器の市場での売れ行きから判断しますと、その頃には、高効率給湯器の設置率が、50%を超える程度まで高くなっているのではないかと、期待します。