ガス給湯器の寿命・耐用年数は何年くらい?
ガス給湯器には、「設計標準使用期間」という期間が定められています。
設計標準使用期間というのは、標準的に使用した場合、設計上、使用できる期間のことです。
ガス給湯器の設計標準使用期間は10年なので、ガス給湯器の「設計上の耐用年数」は、約10年と考えていただければ良いと思います。
しかし、設計標準使用期間は、あくまで、「標準的に使用した場合の設計上の耐用年数」であり、実際の寿命とは多少異なります。
ガス給湯器メーカーは、設計標準使用期間を算定する際、下表のような標準的な使用条件に基づいて、耐用年数が10年以上になるように設計を行ないます。
給湯の標準使用条件
家族構成 | 4人世帯 |
用途 | 洗面・台所・湯はり・シャワー |
季節 | 中間期(春・秋) |
気温・湿度 | 20℃・65% |
電源電圧・周波数 | AC100V・50-60Hz |
給水温度 | 15℃ |
出湯温度 | 40℃ |
1日使用量 | 456リットル |
1日使用時間 | 1時間 |
1年使用日数 | 365日 |
ふろの標準使用条件
家族構成 | 4人世帯 |
用途 | ふろの沸かし上げ・ふろのおいだき |
季節 | 中間期(春・秋) |
気温・湿度 | 20℃・65% |
電源電圧・周波数 | AC100V・50-60Hz |
浴槽水量 | 180リットル |
沸き上げ温度 | 40℃ |
沸かし上げ回数 | 1回/週 |
追いだき回数 | 5回/日 |
1年使用日数 | 365日 |
つまり、標準使用条件よりも厳しい環境下(高温多湿・塩害地域・高地・温泉地・井戸水や地下水の使用など)で使用した場合や、高い頻度で使用した場合は、10年もたないケースもありますし、逆に、標準使用条件よりも良い環境下で使用した場合や、低い頻度で使用した場合は、20年以上もつというケースもあります。
ただ、20年以上もつというケースは非常に稀で、平均的には、10年~15年の使用期間で、故障するというケースが多いです。
10年以上使用して故障した場合は、メーカーに修理用部品が残っている場合は、修理も可能ですが、修理後の先の寿命を考えますと、新しく購入したほうが割安になる場合がほとんどです。